西海町スタンプ事業視察


11月22日(金)


西海町スタンプ事業視察
【出席者】
(敬称略)
 森 岳:松坂
 万 町:山内、石川
 中堀下:白山
 振興局:荒木
 会議所:森永
【視察先】
西海町商工会:村田経営指導員
地域活性化講演会:北御門専務理事
西海町スタンプ会総会
【スケジュール】
      
      日 時:平成14年11月22日(金)

           午前10時00分  島原商工会議所集合
                         車二台で出発!
           午後 0時30分  昼食

           午後 1時30分  西海町商工会 着
           午後 1時40分〜3時
                       村田経営指導員による講習会

           午後 3時      スタンプ会総会会場へ移動
           午後 3時20分   七つ釜観光ホテル 着

           午後 4時10分〜 地域活性化講演会
                         福栄会:北御門専務理事

           午後 5時20分〜 加盟店事例発表
           午後 5時50分〜6時40分
                        西海町スタンプ会総会

昼食
山小屋うどんそば
西海町商工会
長崎県西海町商工会
経営指導課長 村田利夫 氏

(後日、いただいた名刺)
村田さんです。 熱い志の方です!
実績のある方の言葉は響きますネ〜!^^ 勉強中
わかりやすい説明 いろんな活用法
熱心な質問! 商工会も加盟店!
内容
・売り上げ減少の理由?

  自分の経営能力がないから!人のせいではない!

・スタンプ事業は誰のため? 

  自分の店の繁栄のため!商店街、地域、まち、他人のためではない!

・何故?シールを出さなくなる?

  購入費がもったいないと錯覚する間違い。 売り上げがないとシールは出ない!

・スタンプで自店の欠点を補う!

  価格、量、質、では大型店に対抗できない!
  「近くの店」という優位性、お客との身近なつながりを生かす!

・他力本願から自力本願へ!

  人のふんどしばかりに慣らされた商習慣を変える!自分の努力を!

・商店街(組合)の悪い風習

  活動しないリーダーは変ってもらう。

・スタンプ会は独立組織に!

  既存の組織の下部組織にはしない!

・スタンプ事業は、すべての業種が対象!

  サービス業から建設業、郵便局から葬儀屋さんまですべてに活用できる!

・会議&イベントは楽しく!

  女性の参加を促し、楽しみながら取り組まないと長続きしない。

・成功の秘訣

  やる気のあるものでスタート!内容がよければ後から人はついてくる。

・シールとカードの違い

  カードでスタートした例で、成功例は一例もない!
  シールで始めて、後で考える。

七つ釜観光ホテル
地域商業活性化講演会

講師:北御門忠雄 氏
佐世保福栄会(協)専務理事

「スタンプによる地域活性化」
〜地域商店の生き残り策〜
内容

商店グループでできる共同事業は「スタンプ事業」!これしかない!

1枚2円という負担のみ!で、これだけの成功例がある事業をやらない手はない!

今までは大店法などの規制で、大型店は「スタンプ事業」をやりたくてもできなかった。
しかし、
規制緩和で、ここ数年、大型店が「スタンプ事業」の旨みを知り、取り組み始めた。
しかも、
大型店のレジ係は、自分の負担でないので、遠慮なくキチンと客にスタンプを渡す。
個人店では、店主の負担なので、渡すのに躊躇したり、出し渋ったりする。
これでは、意味がない!

客側のためたい理由→「自分が客だったら」と常に意識する!
 ・早くたまる
 ・使い勝手が良い

店側のやること
 ・発行
   スタンプをキチンと渡すのはもちろんだが、イベントの説明をちゃんとすること!
   つまり、スタンプを「客との会話の材料」にする
   最後に「たまったら、うちで使ってね!」を必ず言うこと!
   (→使い勝手が良い。につながるし、客が遠慮なく使える心理になる。)

    野菜屋さんの話「うちで大根ば買わんね〜、ハワイに連れてっちゃるけん〜」

 ・回収
    満貼台紙での買い物客を上客扱いすること。
    客に引け目を感じさせない接客をする必要性。

    良い魚屋さん、悪い魚屋さんの話

 ・イベント
    販促イベント 800円セール、スタンプラリー、
    集客イベント 旅行、コンサート、観劇、
    個店イベント 個店の個性を生かした工夫で何でもできる!
              例)・自店の客単価のちょっと上の価格設定でスタンプサービス
                ・米屋さん 配達1倍 店売り3倍
                ・600円ワゴンセール→台紙1冊でOK!
                ・クリーニング店 暇な曜日のみ3倍セール
                ・スナック 800円の晩酌セット→台紙1冊でOK!
             *定着するまでに1年はかかる!


「スタンプ」という同じシステムをやっているのに
何故?成功しているところと、失敗しているところがあるのか?

一店一店の事業主の「意識の差」が原因!


望ましい回収率 店:イベント:銀行=80:15:5


女性の意見をうまく取り入れることが大事!
消費者モニターの利用法

スタンプ事業をうまく進めるコツは、「事業を大きくすること」&「事業をやる人間を育てること」


商売は元気!

加盟店事例発表
岩永政隆 氏
夢ぎゃらりー笑楽

台紙回収の秘訣と効果
川崎公子 氏
アイスクリームショップ木場

流動客から固定客へ
内容
・回収率150%!
 他の店が発行したスタンプを、うちで回収している!
・北御門専務に言われたことを全てやっている!
・桑島理事長の教えを守り、愚直に進呈する!
 「スタンプ事業は先行投資と同じ。
  鮭と同じで、ちゃんと発行している店には
  大きくなって帰ってくる。」
・スタンプチラシの有料広告スペース(5000円)を
 有効利用!
・たまに来るお客様の台紙を預かり管理し
 スタンプを張ってさしあげるサービスを実施

・名前、住所、電話、生年月日など
 顧客情報を入手でき、顔もわかるので、
 たいへんありがたい。
西海スタンプ会
第三回通常総会
総会中 西海町の町長さん
石川感想
行ってみて驚いたのは、西海町には商店街がない!(笑)
それどころか、商店自体も、なかなか見つからない!

そういう環境の中で、85店が集まり、スタンプ事業を始め、
年間売り上げが2400万円と聞いてまたびっくり!(笑)

島原の商店街連盟のスタンプ事業を立ち上げるのに、予算的に不安でしたが、
こういう実例を見せられると「島原でできないわけがない!」と勇気が湧きますネ。

結局「スタンプの成功の鍵」は「参加店の意識」につきるようです。

参加店数が多いに越したことはありませんが、
無理に参加を誘い、イヤイヤ参加してもらっても意味がない!ということが、ハッキリとわかりました!

一日仕事を犠牲にして参加してよかったです。^^
チラシ集